夢野さんのゆる勝ちブログ

努力不要、楽な逃げ道を模索して得したい人のブログ。

西野カナさんが男女の心を掴むわけ

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西野カナさんといえば、キャッチーで明るく、割と男女隔てなく好まれるような曲を作ってらっしゃる女性歌手というイメージです。あと頻繁に震える。

 

この記事は、西野カナさんの曲に共感し褒めるというよりは、西野カナさんに群がる客層の立場の人間の様子を考察したものです。

人によっては音楽自体を楽しむのではなく、道具として利用する姿勢が気に入らないかもしれません。

「私もカナやん大好き〜ファン仲間かな?」

とフラッと寄ってみただけの方はここから先には進まないでください。怪我をします。

本当に1ミクロンも情緒的に音楽の内容を語ったりしてません。音楽の中の世界を楽しんでいる人にとって確実に不快な内容です。嫌なものには関わり合わない方がお互いのためです。

 

目次

 

女性が歌うと好感度UP

下の動画↓を見ると、「モテ曲」に西野カナさんの曲がいくつかランクインしています。

 


カラオケで女子に歌って欲しい曲は何ですか?

 

ざっと見た中ではこの動画が一番役立ちそうな結果を載せてありました。複数の人にアンケートを取っているため、独りよがりな偏った意見になりにくいです。

 

私も以前「モテ曲」について言及しています↓。

 

softwinner.hatenablog.com

 

西野カナさんの曲に対する好意的な意見がある一方、「西野カナさんだけは気に入らない」という否定的な意見も見受けられました。

 

女の子らしい

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西野カナさんの曲の歌詞の特徴として、女の子らしい、というものが第一に挙がります。そうです。良くも悪くも女の子らしいです。

 

女の子の脳内では、無意識的に

女の子らしい=かわいい=正義

なことが往々にしてあります。女性は女の子らしさを好みます。

 

男性は女性性を求めはしますが、女の子らしさは必要としてないです。

見分けが難しいですが、「スカート」「長い髪」「保守的(というより、攻撃的ではない、の方が近い)」は女性性で、「フリル」「甘い声」「必要以上に弱い演出」「かわいいもの好き」は女の子らしさに分類されます。

 

線引きの明確な基準が確立できていないので何とも言えませんが、総じて女性性の方が爽やかで過剰演出がありません。女の子らしさは、場合によっては面倒臭いです。

 

あれ?

じゃあ何で女の子らしさを前面に出している西野カナさんがモテ曲にランクインしてるの?

そうなんです。矛盾しているように思えます。

でもこれは簡単な仕組みがわかれば解決します。

 

西野カナさんは、曲によって男性ウケするものと女性ウケするものを使い分けているんです。

ある曲では全開で女の子らしさを散りばめ、世の女性好みの仕上がりにします。そこには男性の入り込む隙がありませんが、それだけ女性だけに向けて熱烈なラブコールを送っているので、女性は嬉々として食いつきます。

男性も客層の視野に入れている曲では、女性性を最前列に置き、女の子らしさをチラ見せするくらいで奥に引っ込めています。

 

女性ウケする曲

いかにもな感じで女の子らしかったり、正直に暗くて面倒臭い感情を吐露した曲は女性が共感しやすいです。

 


会いたくて 会いたくて - 西野カナ(フル)

重すぎて聞いている男性が怖くて怖くて震えます。

私はというと、発売直後に視聴し速攻気に入ってレンタルしました。今では心の故郷です。

 


トリセツ - 西野カナ(フル)

こんな相手にとって面倒くさいことをしていると捨てられます。

 

今からでも遅くないので、目次から「内面編」の「言うこと聞かない」に飛んでください↓。

 

softwinner.hatenablog.com

 

あとは女性が片思いする曲です。

男性が描いた作品の中でいいポジションにありつけている女性は、恋愛で頭がいっぱいになったりしません。ましてや恋に恋したりしません。芯があって、男性側に惚れられる、というパターンです。

女性にだけ、母性という根拠のない幻想を言い訳にして精神的自立を背負わせるなんて勝手ですが、そういうルールになっているので諦めます。

気に入らないことにぶつかった時は、自分が折れてルールに大人しく従いながら進むか、ルールを変える側になるかのどちらかです。私は今回はルールに従った方がトータルで精神的に楽なのでそうします。

 

個人的には、芯があるどころか欠陥だらけだった女の人が恋に狂ってそれを原動力に他のことも頑張る話は好きです。映画「百円の恋」とか。あれは「お前を救うのは恋でも男でもねえ、お前自身だ」という白馬の王子さま幻想をぶち壊すメッセージが込められていたように思います。

作中で女の人が恋愛モード全開なので、もちろん男性には大切にされませんが。彼女が愛嬌は振りまくけどどこか素っ気ない、一般的に言う小悪魔的な態度をとっていれば、夢中になってもらえるか、全く関心を持たれなくなるかのどちらかになるはずです。関心持たれなければ、他人に無理矢理自分を好きにさせる事は出来ないため、そこで諦めがつくので、結果的に自分が傷つくこともありません。

芯とか母性とか押し付けてんじゃねー、ワイらも人間だっつーの。誰かを好きになって恋愛モードになったりもするよね。。と、主人公を見てしんみりしてしまいました。

そういう話には男性が主人公の物語にはない、目をそらしたくなるような痛々しさがあります。私が女性だからかもしれません。

 

百円の恋 [DVD]

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男性は女の人の存在は好きで追いかけますが、女の人が恋している様が嫌いです。

 芯を持っていて欲しいのです。

だから、「片思いしてあの人のことずっと考えちゃう」曲はNGです。

 

男性ウケする曲

男性のダメなところを批判せず、むしろ引き受けてくれる、女性的というか母性的な曲です。

 


Darling - 西野カナ(フル)

自己肯定感を満たしてくれる言葉のエレクトリカルパレードです。

 


あなたの好きなところ - 西野カナ(フル)

以下同文。

 


No.1/西野カナ『掟上今日子の備忘録』主題歌(Full Cover by Kobasolo & Lefty Hand Cream)

これも片思いですが、特定の誰かに対して「あなただけ」「一途に」「ナンバーワン」「オンリーワン」とメッセージを発信しているので、「もし自分がこういう風に思われてたら嬉しい」んじゃないですかね。歌詞が重くないし。

 

結論

男女ともに自分のことしか考えてないことがわかりました。

 

女性は、自分は女の子だから我儘を許されて当然、男性は、ダメな自分を受け入れてくれる上に自分だけを大好きな女の子が欲しい。

 

そんな都合いいことありません。

だからこそ都合の良さを求めて音楽に逃げ込む人がいて、音楽業界が成り立っています。

 

作品は、男女各々の欲求を汲み取ってそれを満たすようなメッセージを発信したものが共感を得易いです。